先進国の中でも最も早く超高齢化社会を迎える日本では、健康寿命を伸ばすための様々な取り組みが行われています。
健康寿命を伸ばすためには、生活習慣と各種疾病や老化との関連を明らかにすることが喫緊の課題ですが、近年の研究の中で、活性酸素・フリーラジカルで惹起される酸化ストレスが老化、がん、内臓性疾患、神経疾患、免疫疾患に関与することが明らかになってきました。 当会は産学官の学際領域の研究者、事業者が連携して酸化ストレスの計測・評価方法や制御理論を構築し、啓蒙することで健康寿命の延伸をはかり健康長寿社会の実現に貢献する事を目指します。
また、当会は「大隅ライフサイエンス研究会」の運営を通じて広くライフサイエンス研究等の発展にも貢献します。

NEWS

2025年5月15日(木)　第32回講演会のご案内

イベント名

特定非営利活動法人 科学的根拠に基づく健康寿命を伸ばす会　第32回講演会

日時

2025年5月15日（木）講演会14:45-16:45（開場14:15）懇親会17:00-19:00

会場

喜山倶楽部（東京都千代田区一ツ橋2-6-2 日本教育会館9F）
・都営地下鉄新宿線／三田線・東京メトロ半蔵門線「神保町駅」A1・A8出口から徒歩3分
・東京メトロ東西線「竹橋駅」北の丸公園出口から徒歩5分
・JR総武線「水道橋駅」西口出口から徒歩10分

参加費

講演会　無料　　懇親会　7,000円

主催

特定非営利活動法人 科学的根拠に基づく健康寿命を伸ばす会

プログラム

カテキン誘導体の抗酸化効果と癌細胞への影響
伊藤 紘 氏
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST) 量子生命科学研究所(iQLS)
量子生命スピングループ 量子レドックス化学チーム 主任研究員
生体内における活性酸素の過剰産生は、がんを含む様々な疾患の発症やその増悪に関与する。活性酸素を消去する手段の一つとして抗酸化物質の投与が挙げられ、天然由来の抗酸化物質はサプリメント等に利用されている。本講演では、天然由来の抗酸化物質として知られるカテキンを中心に、抗酸化活性の増強を目指した誘導体の開発とその細胞への効果について紹介する。

量子計測による酸化ストレスの観察と治療薬開発の最前線
石綿 整 氏
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST) 量子生命科学研究所(iQLS)
量子生命システムグループ 量子バイオエンジニアリングチーム チームリーダー
千葉大学 量子生命構造創薬センター(cQUEST) 特任准教授
この講演では、細胞から一分子計測に至るまでの生物学的スケールでの重要な進歩について探ります。特に、分子サイズ以下の量子を活用した最新の顕微鏡技術に焦点を当て、量子計測を通じて酸化ストレスをどのように観察するかについて詳述します。酸化ストレスは老化と密接に関連しており、その詳細な理解が可能になることで、新しい治療薬の開発に道を開くことが期待されます。本講演では、量子技術を利用した最先端の治療薬開発についても触れます。

座長
中西 郁夫 氏
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST) 量子生命科学研究所(iQLS)
量子生命スピングループ 量子レドックス化学チーム チームリーダー

申込方法

こちらからお申込みください。
e-mailまたはFaxでのお申込みの場合は、件名を「PH会講演会参加申込み」とし、お名前、ふりがな、メールアドレス、会員種別、講演会への出欠、懇親会への出欠、ご所属、部署・役職、連絡先住所、連絡先電話番号、連絡先FAX番号を、 info@npo-sphle.org　または03-4400-3303(fax)までお送りください。

申込期日

2025年5月11日(日)17時

PH会ニュースレター（2025年5月）を発行しました

こちらからダウンロードできます。